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震源の位置を特定できる?
地震が起こったときのゆれの伝わり方を「地震波」という波として表現します。
地震波には「P波」と「S波」の2種類が存在します。P波とは,地震発生時に最初に到達する地震波で,初期微動と呼ばれるゆれを起こします。P波のあとには,地震の主なゆれを起こすS波がきます。私たちが感じる強いゆれは,このS波です。P波が到達してからS波が到達するまでの初期微動が続く時間のことを初期微動継続時間と呼びます(図1)。
初期微動継続時間をt秒,震源までの距離をdkm とすると,次の関係が成り立ちます。
[mathjax]\(d=kt\)(kは6~8)
この式は,大森公式と呼ばれています。ここでは,[mathjax]\(k=7.5\)とします。
地震があると,震源が発表されるね。
大森公式を使うと,震源が特定できるのかな。
① ある地震について,図2は地点A,B,Cにおける地震計の記録です。地点 A,B,Cにおける初期微動継続時間は,右の表の通りでした。
大森公式を用いて,各地点から震源までの距離を求めましょう。
[mathjax]\(\begin{array}{|c|c|c|}\hline \mathsf{観測点} & \mathsf{初期微動} & \mathsf{震源までの距離}\\
& \mathsf{継続時間(秒)} & \text{(km)}\\
\hline \mathsf{地点} A & 10.4 \mathsf{秒} & \phantom{0000} \text{km}\\
\hline \mathsf{地点} B & 10.0 \mathsf{秒} & \phantom{0000} \text{km}\\
\hline \mathsf{地点} C & 12.0 \mathsf{秒} & \phantom{0000} \text{km}\\
\hline
\end{array}\)