<3年p.216>
1 三平方の定理
目標 ▷ 直角三角形の3辺をそれぞれ1辺とする正方形の面積について調べよう。
直角三角形で,[mathjax]\(a²+b²=c²\)の関係が成り立つことを証明してみよう。
証明をするためには,「仮定」と「結論」をはっきりさせておく必要があるね。ことばにすると,どうなるかな。
仮定は,「直角三角形で,直角をはさむ2辺の長さをa,b,斜辺の長さをcとするならば」になるのかな。
結論は,「[mathjax]\(a²+b²=c²\)」だね。
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右の図のように,正方形DBAEの外側に[mathjax]\(\triangle ABC\)と合同な三角形を3つかき加えると,1辺の長さが[mathjax]\(a+b\)の正方形FGCHができる。
正方形DBAEの面積は,正方形FGCHの面積から4つの直角三角形を除いた面積と等しい。したがって,
すなわち,[mathjax]\(a²+b²=c²\)
直角三角形の3辺の長さに関するこの関係を,三平方の定理という。この定理を最初に証明したのは,古代ギリシャのピタゴラスであるといわれている。そのため,三平方の定理は,ピタゴラスの定理とも呼ばれている。
「平方」とは,同じ数を2つかけ合わせることだったね。
注意 上の定理で,[mathjax]\(a²+b²=c²\)を,[mathjax]\(BC²+CA²=AB²\)と書くこともある。
三平方の定理を使って,直角三角形の辺の長さを求めてみよう。
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例 1 次の直角三角形で辺ABの長さを求めなさい。
解答
⑴ 斜辺がxcmであるから,
[mathjax]\(\hspace{18pt}x \gt 0\)であるから,
[mathjax]\(\hspace{50pt}x=5\)
したがって,[mathjax]\(AB=5\)cm
答 5cm
⑵ 斜辺が4cmであるから,
[mathjax]\(\hspace{18pt}x \gt 0\)であるから,
[mathjax]\(\hspace{50pt}x=2 \sqrt{3}\)
したがって,[mathjax]\(AB=2 \sqrt{3}\)cm
答 [mathjax]\(2 \sqrt{3}\)cm