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1 二等辺三角形
二等辺三角形の性質
Q Question
目標 ▷ 二等辺三角形や正三角形の性質について調べよう。
用語の意味をはっきり述べたものを,その用語の定義という。定義も証明の根拠として用いることができる。
二等辺三角形は,次のように定義される。
定義 2つの辺が等しい三角形を二等辺三角形という。
図形の名前がそのまま定義になっているね。
例 1 [mathjax]\(\triangle ABC\) において,[mathjax]\(AB=AC\) ならば,[mathjax]\(\angle B=\angle C\) であることを証明しなさい。
考え方 [mathjax]\(\angle B=\angle C\) を導くために,2つの角が対応する角となるような合同な三角形を見つければよい。そのために,[mathjax]\(\angle A\) の二等分線を引いて,2つの三角形に分けて考える。
証明
[mathjax]\(\angle A\) の二等分線を引き, 辺BCとの交点をDとする。
[mathjax]\(\triangle ABD\) と[mathjax]\(\triangle ACD\)において,
①,②,③より, 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいから [mathjax] \(\triangle ABD \equiv \triangle ACD\)
したがって, [mathjax]\(\angle B=\angle C\)
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前ページの例1で証明したことは,次のように,定理としてまとめることができる。
111ページの「対頂角の性質」や117ページの「三角形の角の性質」なども,定理として利用することができる。
問 1 次の図で,[mathjax]\(\angle x\),[mathjax]\(\angle y\)の大きさを求めなさい。
問 2 前ページの例1の証明の中で示された [mathjax]\(\triangle ABD \equiv \triangle ACD\) を使うと,
[mathjax]\(BD=CD\) ,[mathjax]\(AD \perp BC\)
も証明することができます。次の [mathjax]\( \boxed{\phantom{00}}\) をうめて,証明を完成させなさい。
[証明]
[mathjax]\(\triangle ABD \equiv \triangle ACD\)から,
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前ページの問2で証明したことは,次のように,定理としてまとめることができる。
右の四角形ABCDはたこ形といいます。
三角形の合同条件が使えるかな。
どんなことがわかったかな
三角形の合同を利用すると,二等辺三角形の定義から,その性質を導くことができます。
次の課題へ!
「二等辺三角形の2つの底角は等しい」という性質の逆は正しいといえるのかな?
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