<2年p.125>
1 合同な図形
目標 ▷ 合同な図形の性質について調べよう。
問 1 巻末②の図を使って,1の[mathjax]\(\triangle ABC\) と[mathjax]\(\triangle DEF\) が合同であることを確かめなさい。 また,対応する点,対応する辺,対応する角をいいなさい。
[mathjax]\(\triangle ABC\) と[mathjax]\(\triangle DEF\) が合同であることを,記号[mathjax]\(\equiv\)を使って
[mathjax]\(\triangle ABC \equiv \triangle DEF\)
と表し,「三角形ABC合同三角形DEF」と読む。
注意 合同の記号[mathjax]\(\equiv\)を使うときは,対応する点が同じ順序になるように表す。
<2年p.126>
問 2 次の図で,[mathjax]\(\mathsf{四角形}ABCD \equiv \mathsf{四角形}EFGH\) であるとき,次の問いに答えなさい。
問2の図で,[mathjax]\(\mathsf{四角形}ABCD \equiv \mathsf{四角形}EFGH\) であることから,対応する辺や対応する角について,次のことがいえる。
[mathjax]\(AB=EF\),[mathjax]\(BC=FG\),[mathjax]\(CD=GH\),[mathjax]\(DA=HE\)
[mathjax]\(\angle A = \angle E\),[mathjax]\(\angle B = \angle F\) ,[mathjax]\(\angle C = \angle G\) ,[mathjax]\(\angle D = \angle H\)
一般に,合同な図形には次の性質がある。
合同な図形の性質
① 合同な図形では,対応する線分の長さはそれぞれ等しい。
② 合同な図形では,対応する角の大きさはそれぞれ等しい。
問 3 次の図で,[mathjax]\(\mathsf{五角形}ABCDE \equiv \mathsf{五角形}FGHIJ\) です。長さのわかる辺や大きさのわかる角を見つけ,その長さや角度を図に書き入れなさい。
どんなことがわかったかな
合同な図形は,ぴったり重ね合わせることができるから,対応する線分の長さや角の大きさが等しくなります。
次の課題へ!
ぴったり重ね合わせられなくても,線分の長さや角の大きさを使って,合同かどうか確かめられるのかな?
P.127
<2年p.127>
2 三角形の合同条件
Q Question
次の[mathjax]\(\triangle ABC\) をかいてみましょう。[mathjax]\(\triangle ABC\) は1つに決まるといえるでしょうか。
㋐ [mathjax]\(AB=5\)cm,[mathjax]\(BC=6\)cm,[mathjax]\(AC=4\)cm
㋑ [mathjax]\(AB=6\)cm,[mathjax]\(\angle B=30^{ \circ }\),[mathjax]\(AC=4\)cm
⑴ 美月さんと拓真さんは,㋑の[mathjax]\(\triangle ABC\) を次のようにかきました。
このことから,どんなことがいえるか話し合ってみましょう。
⑵ ㋑の問題に,どのような条件をつけると三角形が1つに決まるといえるか,考えてみましょう。
[mathjax]\(\angle B\) ではなく,[mathjax]\(\angle A\)や[mathjax]\(\angle C\)の角度が決まっている場合はどうかな。
見方・考え方
条件が変わると,三角形は1つに決まるかな。
目標 ▷ 三角形が1つに決まるかき方について調べよう。
【Q】㋑のように,「2辺と1つの角」がわかっているという条件で[mathjax]\(\triangle ABC\) をかくと,【Q】⑴のように,2種類の三角形をかくことができる。したがって,三角形は1つに決まらない。
これに対し,右の図のように,「2辺と1つの角」に,さらに条件をつけて,「2辺とその間の角」にすると,三角形は1つに決まる。
また,右の図のように,「3辺の長さ」がわかっているという条件で[mathjax]\(\triangle ABC\) をかくと,2つの三角形をかくことができるが, [mathjax]\(\triangle ABC\) をBCを対称の軸として対称移動すれば,[mathjax]\(\triangle A´BC\) にぴったり重ね合わせることができるので,三角形は1つに決まるといえる。
<2年p.128>
① 3辺
② 2辺とその間の角
③ 1辺とその両端の角
したがって,2つの三角形が合同であることを確かめるには,それらを重ね合わせなくても,上の①〜③のうち,どれか1つについて,対応する辺や角が等しいかどうかを調べればよい。
これまで調べたことから,次のように,三角形の合同条件としてまとめることができる。
三角形の合同条件
2つの三角形は,次のどれか1つが成り立てば合同である。
<2年p.129>
例1のように,三角形の合同条件を使えば,それらが合同であることを確かめることができる。
問 1 次の図で,合同な三角形はどれとどれですか。また,そのときの合同条件をいいなさい。
問 2 次の図で,合同な三角形はどれとどれですか。記号 [mathjax]\(\equiv\) を使って表しなさい。また,そのときの合同条件をいいなさい。ただし,同じ印をつけた辺は等しいとします。
どんなことがわかったかな
2つの三角形が合同であるかどうかは,三角形の合同条件を使えば確かめることができます。
次の課題へ!
確かめたことがらが正しいことを,どのように人に伝えたらいいのかな?
P.130