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<2年p.82>

3 1次関数のグラフのかき方・式の求め方

Q  Question

1次関数 [mathjax]\( y=- \dfrac{1}{2}x+3 \) のグラフについて,表を使わずにかく方法を考えてみましょう。

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1次関数のグラフは直線だから,2点が決まればかけそうだね。

どうやって2点を決めればいいのかな。

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見方・考え方 

比例のグラフをかいたときと同じようにかけるかな。

 目標 ▷ 1次関数のグラフのかき方を考えよう。

 例 1  1次関数 [mathjax]\( y=- \dfrac{1}{2}x+3 \) のグラフをかきなさい。

 考え方  切片が3であるから, [mathjax]\( y \) 軸上の点 [mathjax]\( (0,3) \) を通る。また,傾きが [mathjax]\( – \dfrac{1}{2} \) であるから,点 [mathjax]\( (0,3) \) から,たとえば,右へ2,下へ1だけ進んだ点 [mathjax]\( (2,2) \) を通る。

解答

[mathjax]\( x \) , [mathjax]\( y \) の値が整数になる点を見つけるとかきやすいね。

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 問 1 

次の1次関数のグラフを,左の図にかき入れなさい。

⑴ [mathjax]\( y=2x-1 \)
⑵ [mathjax]\( y=-x+3 \)
⑶ [mathjax]\( y= \dfrac{1}{3}x+2 \)
⑷ [mathjax]\( y=- \dfrac{3}{4}x-2 \)

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<2年p.83>

 変域とグラフ

 例 2  [mathjax]\( x \) の変域が [mathjax]\( 2 \leqq x \leqq 6 \) のとき,1次関数 [mathjax]\( y= \dfrac{1}{2}x+1 \) のグラフをかきなさい。また, [mathjax]\( y \) の変域を求めなさい。

解答

[mathjax] \( x=2 \) のとき[mathjax] \( y=2 \) 
[mathjax] \( x=6 \) のとき[mathjax] \( y=4 \)
したがって, グラフは, 2点P [mathjax]\( (2,2) \) ,Q [mathjax]\( (6,4) \) を結ぶ線分PQになる。

このグラフから, [mathjax] \(y\) の変域は,
[mathjax] \( 2 \leqq y \leqq 4 \)
であることがわかる。

答 [mathjax] \(2 \leqq y \leqq 4\)

 問 2  [mathjax] \( x \) の変域が [mathjax] \( -1 \lt x \leqq 3 \) のとき,1次関数 [mathjax] \( y=-2x+2 \) のグラフを,右の図にかき入れなさい。

また, [mathjax] \( y \) の変域を求めなさい。

 直線の式の求め方

Q  Question

右の直線をグラフとする1次関数の式を求める方法を考えてみましょう。

見方・考え方 

どこに着目して考えればいいかな。

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何がわかれば [mathjax] \( y \) を [mathjax] \( x \) の式で表せるかな。

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<2年p.84>

 例 3  前ページのQの直線をグラフとする1次関数の式を求めなさい。

 考え方  求める式を [mathjax]\( y=ax+b \) として,傾き [mathjax]\( a \) ,切片 [mathjax]\( b \) の値をグラフから読み取る。

解答

求める式を[mathjax] \(y=ax+b\)  とする。
グラフが点 [mathjax]\( (0,2) \) を通るから,
[mathjax]\( b=2 \)
また, グラフ上のある点から右へ3進むと上へ2進むから,
[mathjax]\( a= \dfrac{2}{3} \) 
したがって, 求める1 次関数の式は,
[mathjax] \( y= \dfrac{2}{3}x+2 \)

答 [mathjax]\(y= \dfrac{2}{3}x+2\)

例3で求めたような1次関数の式を,直線の式ともいう。

 問 3  右の図の直線①〜④の式を求めなさい。

1点の座標と傾きがわかっているときの直線の式を求めてみよう。

 例 4  点 [mathjax] \( (-3,7) \) を通り,傾きが[mathjax] \( -2 \)の直線の式を求めなさい。

解答

求める直線の式を[mathjax] \( y=ax+b \) とする。
傾きが-2 より, [mathjax] \(a=-2 \) となるから,
[mathjax] \( y=-2x+b \)・・・・・・①
この直線が点 [mathjax] \( (-3,7) \) を通るから,
[mathjax] \(x=-3 \) ,[mathjax] \(y=7 \) を①に代入すると,
[mathjax] \( 7=-2 \times (-3)+b \)
これを解くと,
[mathjax] \( b=1 \)
したがって, 求める直線の式は,
[mathjax] \( y=-2x+1 \)

答 [mathjax] \(y=-2x+1\)

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<2年p.85>

 問 4  次の直線の式を求めなさい。

⑴ 点 [mathjax] \( (2,4) \) を通り,傾きが3の直線
⑵ 点 [mathjax] \( (-1,2) \) を通り,傾きが [mathjax] \( – \dfrac{2}{3} \) の直線
⑶ 点 [mathjax] \( (3,5) \) を通り,直線 [mathjax] \( y=x \) に平行な直線

平行な2つの直線の傾きは,どうなっていたかな。

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2点の座標がわかっているときの直線の式を求めてみよう。

 例 5  2点 [mathjax] \( (-4,1) \) , [mathjax] \( (2,4) \) を通る直線の式を求めなさい。

解答

求める直線の式を[mathjax] \( y=ax+b \) とする。
この直線が2点 [mathjax] \( (-4, 1) \) , [mathjax] \( (2, 4) \) を通るから, 直線の傾き[mathjax] \( a \) は,

[mathjax] \( a= \dfrac{4-1}{2-(-4)}= \dfrac{1}{2} \)

よって,[mathjax] \( y= \dfrac{1}{2}x+b \) ・・・・・・①

[mathjax] \( x=-4 \) , [mathjax] \( y=1 \) を①に代入すると,

[mathjax] \( 1= \dfrac{1}{2} \times (-4)+b \)

これを解くと, [mathjax] \( b=3 \)

したがって, 求める直線の式は,

[mathjax] \(  y= \dfrac{1}{2}x+3 \)

答 [mathjax] \( y= \dfrac{1}{2}x+3 \)

[mathjax] \( y= \dfrac{1}{2}x+b \) に, [mathjax] \( x=2 \) , [mathjax] \( y=4 \) を代入しても, [mathjax] \( b \) を求められるかな。

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 問 5  拓真さんは,例5について,次のように考えました。

求める直線の式を [mathjax] \( y=ax+b \) とする。
  [mathjax] \( x=-4 \) のとき [mathjax] \( y=1 \) であるから, [mathjax] \( 1=-4a+b \) ・・・・・・①
  [mathjax] \( x=2 \) のとき [mathjax] \( y=4 \) であるから, [mathjax] \( 4=2a+b \) ・・・・・・②
①,②を連立方程式として解き, [mathjax] \( a \) , [mathjax] \( b \) の値を求めればよい。

拓真さんの考え方で,直線の式を求めなさい。

 問 6  次の直線の式を求めなさい。

⑴ 2点 [mathjax] \( (-3,11) \) , [mathjax] \( (4,-10) \) を通る直線
⑵  [mathjax] \( x=-3 \) のとき [mathjax] \( y=4 \) , [mathjax] \( x=3 \) のとき [mathjax] \( y=1 \) の直線

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<2年p.86>

 問 7  次の図の直線の式を求めなさい。

どんなことがわかったかな

2点を決めてグラフをかいたり,傾きや切片から直線の式を求めたりすることができます。

次の課題へ!

1次関数の式 [mathjax]\( y=-2x+1 \) と2元 1次方程式 [mathjax]\( 2x+y=1 \) は似ているけど,共通点はあるのかな?

P.87

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確かめよう 1節 1次関数

□ 1次関数について理解している。 1次関数 ・P.73 例1 問2

 1  音が空気中を伝わる速さは,気温によって変化します。次の表は,それらの関係を表したものです。このとき,下の問いに答えなさい。

⑴ 気温が1℃上がると,音の速さはどのように変化しますか。
⑵ 気温が [mathjax]\( x \) ℃のときの音の速さを [mathjax]\( y \) m/sとして, [mathjax]\( y \) を [mathjax]\( x \) の式で表しなさい。

□ 変化の割合やグラフについて理解している。 1次関数 ・P.75 問7 問8 ・P.82 例1

 2  1次関数 [mathjax]\( y= \dfrac{1}{2}x-2 \) について,次の問いに答えなさい。

⑴ 変化の割合をいいなさい。
⑵  [mathjax]\( x \) の増加量が6のときの [mathjax]\( y \) の増加量を求めなさい。
⑶ グラフを,下の図にかき入れなさい。

□ 直線の式を求めることができる。 直線の式の求め方 ・P.84 例3 例4 ・P.85 例5

 3  次の直線の式を求めなさい。

⑴ 左の図の直線㋐
⑵ 点 [mathjax]\( (-1,0) \) を通り,傾きが3の直線
⑶ 2点 [mathjax]\( (-2,4) \) , [mathjax]\( (5,-3) \) を通る直線