<1年p.102>
2 方程式
Q Question
97ページの【1】 ❷の天びんについて,左右の重さの関係を等式で表すと,
わからない数が両辺にあるときは,どうすればいいのかな。
見方・考え方
小学校でわからない数を求めたときと同じように考えられるかな。
目標 ▷ 等式を成り立たせる,文字にあてはまる値の求め方を考えよう。
問 1 【Q】の等式
等式
このように,xの値によって成り立ったり成り立たなかったりする等式を,xについての方程式 という。
また,方程式を成り立たせるxの値を,方程式の 解 といい,方程式の解を求めることを,方程式を 解く という。
方程式
クリップ1個の重さが4g ということだね。
おしえて!
P.122
不等式にも解はあるのかな?
<1年p.103>
例 1 方程式
解答
以上より,
答 解は3 である
問 2 次の方程式の解は,3,4,5のうちどれですか。
⑴
⑵
問 3 次の㋐~㋓の方程式のうち,解が2であるものはどれですか。また,解が-2であるものはどれですか。
㋐
㋑
㋒
㋓
どんなことがわかったかな
方程式の解は,文字にいろいろな数を代入して,方程式が成り立つかどうかで求めることができます。
次の課題へ!
文字に数を代入しないで,方程式を解く方法はあるのかな?
P.104
<1年p.104>
3 方程式の解き方
Q Question
左右から同じものを取っても,天びんはつり合ったままだね。
左右から同じものを取る以外には,どんなことができるかな。
見方・考え方
天びんの操作と式を関連づけて考えられるかな。
目標 ▷ 文字に数を代入せずに,方程式を解く方法を考えよう。
<1年p.105>
つり合っている天びんに,次のような操作をしても天びんはつり合う。
つり合っている天びんと同じように,等式には次のような性質がある。
等式の性質
①等式の両辺に同じ数や式mを加えても,等式は成り立つ。
②等式の両辺から同じ数や式mをひいても,等式は成り立つ。
③等式の両辺に同じ数mをかけても,等式は成り立つ。
④等式の両辺を同じ数
注意
また,等式の両辺を入れかえても,その等式は成り立つ。
等式の性質を使った方程式の解き方
例 1
⑴
両辺から6をひくと,
⑵
両辺に3を加えると,
例1⑴で導いた等式
<1年p.106>
問 1 前ページの例1⑴で,
問 2 次の方程式を,等式の性質を使って解きなさい。
⑴
⑵
⑶
⑷
例 2
⑴
両辺を6でわると,
⑵
両辺に2をかけると,
問 3 次の方程式を,等式の性質を使って解きなさい。
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
⑹
⑺
⑻
やってみよう
計算力を高めよう4-1
P.112
問 4 これまでの学習をもとに,解が8になる方程式をつくりなさい。
等式の性質の見方 Tea Break
等式の性質②で,等式
同じように,等式の性質❹で,等式
このような見方をすれば,等式の性質❶と❷,❸と❹は,それぞれ1つにまとめることができます。
<1年p.107>
Q Question
次の㋐ ,㋑は,等式の性質を使って方程式を解いたものです。それぞれ,式がどのように変わっていくか調べてみましょう。
見方・考え方
式変形の根拠を説明できるかな。
㋐
㋑
㋐と㋑ では,どこが似ているのかな。
等式の性質を使うと,文字に数を代入するより,簡単に解を求められたね。
もっと,効率よく解を求める方法はあるかな。
①では左辺に数の項
その代わりに, ②では右辺に数の項
2 【Q】㋐ ,㋑で, ①の式からすぐに②の式を導くにはどうすればよいでしょうか。 【1】で調べたことをもとに,説明しましょう。
㋐
㋑
等式では,一方の辺にある項を,符号を変えて他方の辺に移すことができる。このことを移項という。
<1年p.109>
かっこをふくむ方程式
例 5 方程式
考え方 分配法則を使って,かっこをはずしてから解く。
解答
6 を移項すると,
答
分配法則で負の数をかけるときは,符号に注意しよう。
問 8 次の方程式を解きなさい。
⑴
⑵
⑶
⑷
やってみよう
計算力を高めよう4-3
P.112
小数や分数をふくむ方程式
係数に小数をふくむ方程式では,両辺に
問 9 次の方程式を解きなさい。
⑴
⑵
やってみよう
計算力を高めよう4-4
P.112
<1年p.110>
係数に分数をふくむ方程式では,両辺に分母の公倍数をかけて,係数を整数に直してから解くとよい。
このようにすることを, 分母をはらう という。
最小公倍数をかけると,簡単な数になるね。
問 10 次の方程式を解きなさい。
⑴
⑵
⑶
⑷
やってみよう
計算力を高めよう4-5
P.112
方程式を解く手順
❶係数に小数や分数があるときは,整数に直すとよい。かっこがあれば,かっこをはずす。
❷文字の項を左辺に,数の項を右辺に移項する。
❸両辺をそれぞれ計算し,
❹両辺をxの係数aでわる。
<1年p.111>
これまで解いてきたxについての方程式は,すべての項を左辺に移項して整理すると,
のように, 左辺がxについての1次式になる。このような方程式を, 1次方程式 という。
どんなことがわかったかな
等式の性質や移項を使えば,1次方程式を解くことができます。
次の課題へ!
1次方程式は,どんなところで使えるのかな?
P.113,118
確かめよう 1節 方程式
1 次の数量の関係を,等式や不等式で表しなさい。
⑴ 1個a kg の荷物7個の重さは,40kg より重くなる。
⑵ 120円のカレーパンx個と200円の牛乳を買ったときの代金は,160円のコロッケパンy個を買ったときの代金と等しい。
⑶ 時速4 km でx時間歩いたときの道のりは,20 km 以下である。
2 次の㋐〜㋒の方程式のうち,解が3であるものはどれですか。
㋐
㋑
㋒
3 次の方程式を,等式の性質を使って解きなさい。
⑴
⑵
⑶
⑷
4 次の方程式を解きなさい。
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
⑹
<1年p.112>
計算力を高めよう 4
家庭学習や計算練習で利用しましょう。
方程式 解答P.303〜304
次の方程式を解きなさい。
1 等式の性質
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
⑹
⑺
⑻
⑼
⑽
2 係数が整数の方程式
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
⑹
⑺
⑻
⑼
⑽
⑾
⑿
⒀
⒁
⒂
3 かっこをふくむ方程式
⑴
⑵
⑶
⑷
4 係数に小数をふくむ方程式
⑴
⑵
⑶
⑷
5 係数に分数をふくむ方程式
⑴
⑵
⑶
⑷